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キラキラ育ちのあなたへ

プリキュアが好きで、絵本を子どもと読むのが好きなオタクが、プリキュアひとりひとりに「この絵本!」と思う一冊をあてがって紹介するだけの趣味の場所です。

四葉ありす「しんせつなともだち」

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四葉ありす「しんせつなともだち」

作:方 軼羣  絵:村山 知義  訳:君島 久子  福音館書店

「ゆきがこんなにふって、とてもさむい。ろばさんは、きっとたべものがないでしょう。このかぶをもっていってあげましょう」

ある寒い雪の日、たべものを探しに外に出たうさぎは、見つけたふたつのかぶのうち、ひとつをろばの家にもっていきますが、ろばがいなかったので、だまっておいていきました。しばらくして戻ってきたろばは、かぶを見つけておどろき、これをやぎの家にもっていきます。

 
冬のほっとする絵本です。みんなが「こんな寒い日にたべものがなくて困っているだろう」と思って、ともだちの家にかぶを持っていき、最後にはうさぎの家にまた戻ってくるのです。みんながみんな同じことを言ってかぶを持って行ってしまう繰り返しの楽しさのある絵本です。
ありすちゃんは、友達をとても大切にする子です。うさぎもろばもやぎも、みんな友達が「寒くて食べ物がないよ」と困っている言葉を聞いたわけではありませんが、とても寒い雪の日に、友達はどうしているかな、困っていないかな、と想像を巡らせるのです。ありすちゃんは、マナちゃんや六花ちゃん、真琴のことをいつも思いやっています。率先して寒い雪の日に外に出ていき、得たものを友達に渡す。決して自己犠牲ではなく、それがありすちゃんが本当にしたいことなのです。
ドキドキの子達は、いつでも一緒にいることを選ぶのではなく、それぞれの道を進み、たまに四葉邸の庭でお茶会をしてお互いの将来を語り合う関係だなと感じます。この絵本の中で、友達同士が会っている場面がないけれど、確かな関係が伝わってくるものがあるところがリンクするなあと思います。
動物達の服装や冬の寒い様子、家のあたたかな色彩も素敵な一冊です。


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