プリキュアが好きで、絵本を子どもと読むのが好きなオタクが、プリキュアひとりひとりに「この絵本!」と思う一冊をあてがって紹介するだけの趣味の場所です。
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作: 平山 英三 絵: 平山 和子 福音館書店
「あつあつ ふっふっ」
さあ、おにぎりをつくりましょう!炊きたてのお米に、水つけて、塩つけて、あつあつふっふっ!
食べ物は絵本のジャンルの中でも一番多いテーマです。
ゆうゆうにぴったりの絵本はなんだろう?といろいろ考えましたが、「おにぎり」を置いて、他にはない!と思い選びました。
こんなにもおいしそうなお米を描いた絵本はほかにないと思います。リアルなタッチで描かれていて、炊きたてのお米がつやつやと輝いて、海苔が湯気でしける手触りが伝わってきて、読むだけでお腹がすいてしまいます。ちゃんとお皿に盛りつけて「さあ、めしあがれ」!子どもと一緒に読むと、「あつあつふっふっ」とおにぎりを握るまねっこをしながら読んで、最後にいっぱい食べて楽しめます。
ゆうゆうはおいしいごはんを何よりも大切にする家庭で育った子です。本当にぴったりな一冊です。
平山和子さんのおいしい絵本は他にもたくさんあります。「くだもの」「いちご」「やさい」などなど…。
「ぼく、ずっとまえから、ともだちがほしいなあって、おもってたんだ」
コールテンくんはデパートのおもちゃ売り場にいるくまのぬいぐるみ。なかなか買ってもらえません。あるときコールテンくんは、自分のつりズボンのボタンが片方はずれていることに気付き、ボタンを探しによるのデパートを探検に出かけます…。
くまのコールテンくんは好奇心の赴くままにデパートのおもちゃ売り場を大冒険して、最後には女の子リサのもとにいきます。大冒険の中でたびたびコールテンくんが言う「ぼく、ずっとまえから、〇〇してみたいなあって、おもってたんだ」という言葉、つまり「ワクワクもんだあ!」であり、それから「みらいとずっとお話してみたかったモフ!」のモフルンちゃんに重なります。リサとコールテンくんはモフルンちゃんとみらいちゃんそのものですよね。
ぬいぐるみは子どもの愛情も暴力も一手に引き受ける存在です。リサがコールテンくんにベッドを用意してボタンを縫いつけてくれたように、子どもは自分の受けたお世話をぬいぐるみに返します。みらいちゃんも、モフルンちゃんのお世話をいっぱいしていましたよね。
みらいちゃんは、モフルンちゃんがしゃべらないぬいぐるみのときも、きっと見て聴いて感じて、コールテンくんのように見えないところで大冒険をしている想像を膨らませていたのだと思います。そんな姿が思い浮かぶ1冊です。
シリーズで、「コーちゃんのポケット」などがあります。